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地域でつながる、地域をつなぐ、地域で育む「こども弁当」

非常事態宣言下の兵庫県宝塚市。4月のゴールデンウィークに「こども弁当」のキッチンカーがひっそりとお目見えしました。この活動を行なっているのが、「宝塚こども応援プロジェクト実行委員会」。
実行委員会を束ねる宝塚すみれ発電の井上保子代表に、お話をお聞きした。
ー取り組まれたきっかけは?
世界を覆う新型コロナウィルスの災禍は、地域の置ける食の循環にも大きなダメージを与えています。最も大きなダメージを受けているのが、食料サプライチェーンの両端に位置する弱者である生産者とこどもたちです。臨時休校が長引き、供給を担う生産者は困窮しています。また、宝塚にも決して豊かではない家庭が多く存在しています。だいたい10人に1人は給食費が払えない家庭があるんです。食は食育、教育の一環です。給食をなくすことは、教育の一部を放棄することになります。私が何ができるのか?考え悩んだ結果が、こどもたちにお弁当を配ることでした。

ー地域の未来を担うこどもたちと食であり、その教育と生産が危機に瀕している?
そうです。私のモットーは、すぐ動く!(笑)。自分の持てるネットワークに伝えていきました、共感していただいた皆様に協力を仰いで行きました。お寺の住職には、快く協賛金を出していただきました。お付き合いのある喫茶店や食堂の経営者には、弁当の生産を買って出ていただきました。一番の問題が場所でした。お金もないし、借りるわけにもいかず悩んでいましたが、たまたま地域の交通施策に興味を持っておられたダイハツ工業株式会社のデザイナー、青山 尚史さんとの出会いが解決してくれたんです。
青山さんは、ダイハツのコンセプトカー未来の軽トラ「ツムツム」のプロジェクトの参加されていたので、キッチンカーユニットを貸していただきました。オープンを4月28日に設定し、準備を進めました。その中で、1食500円での提供だったんですが、負担が大きいなと思い悩んでいる時に、なんとなくの会話から生まれたのが、ネーミングライツです。第1号は、そのなんとなくの方のお名前弁当になりました。

初めは15食で始めました。が、オープンして7分で完売。手探りのスタートを切りました。
ーオープンしてからの活動の広がりはどうでしたか?
5月の末には90食に増えていきました。キッチンカーでの販売というか提供は、5月29日で終了。お世話になりました。6月からは、3店舗の協力をいただきお店で20〜30食を提供し活動を継続する予定です。

ー一番の収穫は?
人の広がり繋がりが生まれたこと、そして月並みですが、こどもたちの笑顔ですね。
 
ーありがとうございました!

ダイハツの青山様にもお話をお聞きしたんですが、車好き同士の車の話、往年の名車と失われつつある
ドライヴィングの楽しさの話がほとんどでした。すみません。
しかし、そのお話の端々で、井上代表との出会いがなければとの思いを強く感じ、
やはり何かをするって人の結びつきなんだなと改めて感じ入りました。
これからの「宝塚こども応援プロジェクト実行委員会」の活動にも期待です。
ダイハツのツムツムも早く見たいですね。(T.Mi)

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