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インタビューず

NPO北摂里山文化保存会 理事長 金渕信一郎氏

金渕信一郎(かねふち しんいちろう)氏
1963年兵庫県生まれ。
以来ずっと北摂地域で育ち、暮らし続ける。
大阪市立大学文学部卒業。
1987年川西市に奉職。川西・黒川地域のまちづくりに携わったことをきっかけに、里山との関わりを深める。
2018年、NPO法人「北摂里山文化保存会」を立ち上げ、理事長の〝二枚目の名刺〟を持つ。

NPO法人「北摂里山文化保存会」
川西・黒川の「日本一」と称される里山をナショナルトラスト活動によって守り育むことにより、台場クヌギやブナ林、エドヒガンなどの植物や昆虫などに代表される生物多様性、また、現在も炭焼きが行われて「菊炭」が生産されている文化性、色鮮やかなパッチワーク状里山景観などを次世代に引き継ぐとともに、人々が自然に触れ合う場や機会の提供、自然や地域の魅力の情報発信、人やモノの交流による地域の活性化など通じて、北摂里山の人と自然が共生し持続可能な地域の創生に寄与することを目的として設立された。
関連ページ 森林・里山の保全

ー11月3日に主催される「北摂里山まつり」の出店者説明会にお邪魔し、北摂里山文化保存会の今とこれからをお聞きしました。

「Star Wars」で人生が変わりました。

ー突然ですが、小学校の時に夢は?
突然ですねー(笑)。小学生ではないですが、中学生で観た「Star Wars」です。映画に憧れて、高校時代は8ミリ映画を仲間と撮っていました。
ー「鉄男」みたいな
とんでもない(笑)。ドタバタ劇してました。高校時代に大林宣彦監督が目標でした。
ースターは?
クロサワとキューブリックでした。男優とかスターではなく作家性が映画を決めると思ってました。
ー「椿三十郎」が好きなんですが、あのキャラ憧れです
ラストの三十郎のセリフ『本当にいい刀は鞘に収まっているものだ。お前らもせいぜい鞘に収まってな。あばよ!』は何度聴いてもゾクゾクしますね。また「七人の侍」は作品の存在自体がすごいなと思います。脚本が素晴らしい。「野良犬」のギラギラしたところがいいなあと。
ーゴジはどうですか?「太陽を盗んだ男」のメイキング良かったですね
もうあんな映画って出来ないですね。ジュリー好きでしたし。池上季実子良かったですねー。
ー映画好きが役所勤めというのはどんな流れですか?
都会じゃなくて逆に行きたいなと。川西市役所の企画に入れたので、良かったです。阪神大震災を挟んで10年企画でした。
ーこれだ!あります?

川西市ホームページより

「きんたくん」作りました。

公募から全部プロデュース担当しました。ゆるキャラサミットにも行きましたし、「きんたくんのダンス」作りましたが、ビデオ見ます?
ーいえ(笑)
「きんたくんの歌」は今でもごみ収集車と一緒に街に流れてます。「きんたくん元気一杯〜毎日散歩に行くっよ〜♪」
ー(笑)
その後土木部や教育委員会などを経験しました。でそうこうしていて2回目の企画時代に黒川地区の街つくりを担当しました。地元の人と一緒にまち作り推進協議会を作ってその中で、地域おこしで始めたのが、平成18年の「黒川里山まつり」です。昨年まで足かけ13年間開催されましたが、今年は、「北摂里山まつり」に変えて、私たち保存会と国崎クリーンセンターのゆめほたる、川西ライオンズクラブ川西源氏支部の3者で主催して開催します。自分たちが始めたまつりなので、絶やしたくないという気持ちがありますね。
ー里山って何なんでしょうね?
私も池田市で、五月山を毎日見て育ちましたが、山って身近な存在なのに何故か簡単には入り込めない不思議の対象な感じがしています。近いようで近くないのが里山かと思います。街の人の見る里山と山で暮らす人の里山の定義というか思いが違うのかもしれませんね。ちょっと話違いますが、私、

木こりになりたかったんです。

ー木こりですかあ〜僕はゼミの先生に木こりか南の島の王様になれと言われましたが
まあ話を戻しますが、里山の定義認識みたいなものをどう共有するかがキーかなと思います。里山って、自然の山じゃなくって、その山の生産物山の恩恵で生活する人がいること、より自然に近い立ち位置で生活の糧を得、生活する人がいることがマストだと思います。そういう意味でも、黒川のクヌギ林は現在も炭の原料であり、長年炭の生産を支え生活を支えた自然と人の共存=里山の典型です。記述に残る最古の里山として「日本一の里山」の呼称に恥じない立派な文化の地であると考えます。遺産ではなく生きていますからね。この地を無くさないために、私たちは保存会を作り、自分たちで里山を購入することで、この文化を守りたいと考えています。
ー文化とは何かというところになりますね
文化はその地域の人々の共有する価値観であると思います。したがって時間時代によって価値観は変わります。里山を保全するだけではなく、新しい価値観を生み出し共有することが私たちの使命であると考えます。
ー里山の新しい魅力、内(地元)と外(街)が共有できる魅力作りですね

外からの視点と内の思いがあると思います。

いろんなことが考えられます、里山テーマパークとか、少し違うとは思いますが。時代も変わる人も変わる山はある、この兼ね合いを考えるのか考えないのか、考えないのもアリかもしれませんけどね。視点が違わざるを得ない、その違う視点をどう収めるか収まるか、自然保全ではなく文化をどう守り育成し継承するか。変化する人と時間、変えたくない自然、次をイメージし共有することが重要だと思います。その中で新しさ新しい良さを作り出す。
ーその割に土地の流動性というか規制が足枷ですかね
行政の難しいところでもありますね。慎重にならざるをえない部分も勿論あります。運用で何とかならないかと動いてるところもありますね。
ー里山は、経済性も持っていないと持続出来ませんよね
ですね。本当の里山エリアを拡大する活動をしたいと思っています。里山を発信するパッチワークの景観を再興したいという思いがあります。
教育を含めた新しい里山の魅力、自然の中に人が入り込む共存する新しい里山の魅力を

入り口から作っていきたいと思います。

また、里山が燃料の供給源として長く人々の生活を支えてきたことを大切にし、21世紀型のエネルギー資源としての可能性を高めていきたいと思います。
ー一番の課題は何でしょうね
人ですね。もっと人が入る、専任の人が欲しいですね。センスのある人を巻き込んでいきたいですね。商品を作るとかの才能も欲しいです。
もっと繋がっていくことが大切ですね。
ー活動自体、経済的効率的ではないですね
私は、

ドンキホーテかもしれませんね。

ードンキホーテいいと思います。確かに時間がかかりますね、息の長い活動が必要だと思いますけど
平地は見えますよね、山は見えません。奥山は全く見えないけど、人が生活する里山の不思議、結界みたいなものも魅力になるんじゃないかと思います。里山の価値観をいかに提案し続けかが大切だと思います。10年ごとにアップデートする息の長い活動の中で

里山文化論を積み上げていきたい。

北摂里山地域循環共生圏での教育の一つの柱、魅力の一つになるかと思います。人も集まってくれるかもしれません。そのためにも同じような考え方ばかりではないので、人を巻き込んでいく、広く人が集まる懐の広い活動、場を作りたいと思います。里山に集まった人たちが共生圏に気づく共感していく道筋になればと思います。

里山の魅力を創出し発信し共有し続けることに挑戦します。

ーありがとうございました

ロマンチストでかつHOWにこだわる幅のある奥行き感のある実務家で、
山ではなく里山であることの難しさと面白さに果敢に取り組んでいるひょっとしてドンキホーテな素敵な人だなと思います。
MAY THE FORCE BE WITH YOU !(T.Mi.)

 

 

 

 

 

非営利型株式会社 すみれ発電 代表取締役  井上保子氏

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