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インタビューず

妙見里山倶楽部会長 伊藤 温夫 氏 

伊藤 温夫(いとう あつお)氏
妙見里山倶楽部 会長
平成18年より参加、令和元年より 会長

ー能勢電鉄終点「妙見口駅」待ち合わせいただき、倶楽部の活動拠点、エリアへお連れいただいた。急な山道で、太ももの裏がパンパンになる。
ーよろしくお願い申し上げます。急な坂ですね。
いい運動になりますよ(笑)。ー頑張ります!これは高代寺参道ですね。倶楽部との関係は?
もともと倶楽部自体は、大阪自然環境保全協会が開催した「里山管理者養成講座」の参加者が母体になって、平成3年に発足しました。当時の実習地で活動の継続が難しくなり、平成10年に高代寺と近隣する地権者のご協力を得て、今の場所を実習地としています。名前も改称し「妙見里山倶楽部」として新たなスタートを切りました。当時は、今も残っていますが、全域が鬱蒼とした竹林で、竹の伐採をひたすら進めて行きました。そうすると、桜の巨木、もみじの巨木が至る所で発見されましたので、その一本一本を中心に伐採を行い、保全する地域を広げていったのが現在に繋がっています。

(野趣あふれる活動拠点に到着。早速ミーティングです。)

 (作業開始。先ほど倒れていた倒木をみんなで撤去。写っていませんが、私も参加いたしました。腰が、、、)(その後野趣あふれるお味噌汁をいただきながらインタビュー継続。火が炊けるのがいいですね。)ー伊藤会長の参加の経緯は?
大阪の会社で定年を迎え、自然に触れる生活をと考えていたところ住居地の近いこの倶楽部の存在を知り入会しました。平成18年ですから、設立時には残念ながら参加していません。月に一二度体を動かすのは気持ちいいですよ(笑)。参加されては?

ー検討いたします(笑)。現在の活動の状況と目指しておられるところはいかがですか?
やはり近場ということで豊能町西地区の方が多いですが、会員20名強、平均年齢70歳弱です。最近20代の若人が入会してくれたのが励みですね、年代を超えて里山の魅力は感じる事が出来ると再認識しました。

里山保全の点では、竹の伐採はかなり奥地まで進んでいます。竹の伐採が進むことで、見晴らしが良くなり、住宅地を一望できる景観の良い場所も出来、高代寺近くは、初日の出の名所になりました。タケノコ取りができなくなってきましたが(笑)。我々が発見保全したエドヒガンや山桜、もみじの巨木も見応えあるものになってきました。

こういう場所をつないで、多くの住民が里山の良さを感じていただける、そんな遊歩道を作りたいなと思っています。

また、耕作放置地の復活を目指して棚田の整備にもチャレンジしています。田には復活出来ないですが、畑にして景観を作ろうとしています、野菜も出来ますので。里山も棚田も作業はなかなか大変ですが、みんなが自分の好きなやり方で目標に向かって良い汗をかいています。

ーなるほど、遊歩道いいですね。倶楽部の運営の特徴のようなものはいかがですか?課題も合わせてお願いいたします。
表現が難しいですが、今できることを着実に行っていると次の目標が見えてきた、また着実に作業を進めていくと次の目標が見える、そんな感じですね。

竹を伐採していると巨木を発見した、巨木の周りを整備していくと、木も元気になってくるし、広々とした明るい景観も生まれてきた、次は楽しんでもらう遊歩道を作ろう!まだ時間はかかると思いますが、世代を超えてもチャレンジすべきことだと思います。
倶楽部には、樹木医の方や色々なジャンルに長けた人が来られていますので、心強い限りです。

課題としては、近隣地域のどこの森林ボランティア団体でも同じだと思いますが、新規参加者ですね。先ほど20代の若人がとお話ししましたが、若い人もですが、シニア層もなかなか数が増えるという状況ではありません。定年がいわばなくなってきて節目がなくなったのが大きいのではないでしょうか?60歳で定年を迎えるとなるとまだまだ元気だしとなりますが、定年自体もなくなるかも知れず、節目が見えないのが影響しているような気がします。

先ほどもお話ししましたが、できる範囲で「あっ鳥が来た、ここに花が咲いてる」な感じで楽しく頑張るに尽きるような気がします。竹を1日切っていると、切った成果が見えることも励みになりますね。

自然の中で体を動かすと気持ちいいですよ(笑)。

ーありがとうございました!
(朝来た時に通れなかった参道。右側に見えるのが撤去した倒木。いい気持ちで帰りました、成果ですね。)

伊藤会長は理系の方とお聞きし、少し意外だったのが、帰納法的ではなく演繹法的な取り組みをされていて、
のびのびとした雰囲気に包まれていることでした。
ボランティ団体の活動は、会長のキャラクター、カリスマ性というものが重要だなと改めて認識させていただきました。
11月には椎茸をいただきに行きたいなと目論んでいますので、よろしくお願い申し上げます!(T.Mi)

 

 

(株)sonraku代表取締役 井筒 耕平 氏

菊炭友の会代表 中川 彰 氏

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